13時半。午後休を取り、北加賀屋にある複合施設「taitai HOUSE」へ向かう。
黄色と青が基調の、かわいい古民家。
そこには、カフェ、美容室、マッサージ、ガラスの工房。
4つのお店が、それぞれの仕事をしながら一緒に暮らすように入っている。
ie coffee
まずはイエコーヒーでランチ。
トーストは、ピザトースト・じゃこと大葉のチーズアーモンドなどのお食事系や、アーモンドトーストやチーズとはちみつが乗った甘めのものなど。たくあんサンドイッチも、特別メニューとして、あるときはある。
ちょっと小腹がすいたな・・というときには、ケークサレがおすすめ。ズッキーニやなすを使ったもの、はたまた枝豆コーンなど、そのときによって中の具材はちがっている。小皿に野菜のおつまみみたいなものをつけてくれるのだけれど、それがまためっちゃくちゃうまい。
ドリンクはやっぱり自家焙煎で淹れた珈琲がメインだけど、「珈琲牛乳(甘いです)」も人気。手作りのコーヒーシロップを、牛乳で割ったもの。珈琲苦手な人と行っても、みんなおいしいと飲んでいる。
小さな古民家の2階に、小さなカウンターとちゃぶ台が3つ。靴を脱いで、お座敷でのんびり。常連さんや店主のはるなさんとおしゃべりしながら待つ。
きょうは、じゃこ大葉のトーストと、珈琲牛乳に。美容室のsiiさんがお客さんにあげて〜とお裾分けしてくれたらしい大きなブドウがおまけでついてくる。メニュー表に書いてあった限定メニューの「カフェオレ氷」、惹かれる・・。

フーレセラピー サンセール
食後は隣のマッサージ屋さんへ。ie coffeeの階段を降りて扉を開けて、すぐ隣の階段を登る。近い。
ここは、フーレセラピスト楠さんによる「フーレセラピー」の専門店。足で身体をトントンと踏み、身体をほぐしたり、気をゆるめてくれたりする。足で踏むの!?と最初は驚いたけど、もう慣れた。頭を踏んでもらってるときはさすがにちょっとおもしろい。
落ち着いた照明の店内、お香の香り。スリッパを履き、ソファーに座り、最近の悩みをぽろぽろ話し、聞いてもらう。わたしはこの時間が好き。マッサージを受ける前に、全部吐き出させてもらう。
ひと段落ついたら、フットバスタイム。足からぽかぽか血が巡り、カーッとなった頭がだんだんお休みモードに。
うつぶせに寝転び、マッサージ開始。最初は会話していたけれど、途中から気づけば眠りの中に。
最後らへんには意識は戻ってきていて、するとやっぱりポッと隠れていたはずの悩みが顔を出す。でも、「今ここ」に集中しよう、と身体の感覚に身を任せてみると、意外と集中できて、またうとうとできた。そうか。「今ここ」に集中って、こうやってやるのか。

「ぼうっとしてると思うから、ゆっくり立ち上がってね」と声がけがあり、施術はおわり。楠さんがお茶を淹れてくれる。
毎回記録してくれているわたし用の施術メモに、何か書いてくれてる。
今日はいつもより身体がかたくなっていて、気を抜くまいとしているようだったと。気の出入り口である足裏や手のひら、肩甲骨のあいだが特に。気づいていたけれど、気を抜くのがへたくそだ〜。
気が抜けないと、沼のようになる。流れ続ける川を目指したほうがいい。どうやって気を抜くの?と聞くと、息抜きできる好きなことをするといいと。気を抜いてしまうと、なくなるんじゃないかと怖くなるけど、新たなものが入ってくる余白が生まれる。あと、考えすぎているときは、散歩がおすすめ。楠さんは夜に、ラジオを聴きながら散歩しているらしい。
最近の楠さんが考えていることや、実践していることの話も聞く。楠さんのいいところは、肝心なところはまったくぶれない。そして、ちゃんとこの方向性がいいんじゃないか、など、自分の人生についてずっと向き合う。最後には結論を出し、動き出す。その繰り返しだからこそ、わたしの辛い部分にも共感し、頑張りたい情熱の部分には新たな視点をくれ背中を押してくれる。
気づけば、最後には未来の話をわくわくしながら話しているわたしがいた。
月に一度の、自分へのメンテナンス。近所に「しんどくなったらここに駆け込む」という選択肢をひとつ持てたことが、なんだか嬉しい。
自分の身体をちゃんと見ていてくれる人がいる。
それだけで、思っていた以上に安心する。
土台に、安心感がある。

17時をまわり、となりのie coffeeが店を片付けはじめる音が聴こえる。外に出ると、綺麗な夕日。
アトリエで仕事をしているガラス作家のetrak glass 小谷さんと目が合い、外に出てきてくれる。
最近作ったご飯や、おすすめのドラマの話。お互いのお店から顔を出しながら井戸端会議。
このシチュエーションは何度も遭遇しているけれど、やっぱりこうやって話すのがたまらなく好きだ。
なんて平和で愛おしい風景なのだろうと思う。
約束なんてしていない。たまたま会ったから、どうってことのない話をして。
taitai HOUSEはわたしにとって第二の家のような場所であり、ここのどのお店に行っても安心する。そして、店主全員が仲良しなことこそが、このあたたかな雰囲気をつくりだしている大きなポイントだと思う。
近所に、会えると嬉しい人がいる。
お店をひらくということは、誰かにとっての「ここがあるから大丈夫」になれるということなのかもしれない。
家の外にも、帰ってこられる場所がある。
そんな場所が近所にあることは、思っている以上に心強い。


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