《アートのまちづくり》カオスで優しくて面白い下町大阪・北加賀屋を散歩

2024 10/20

2022年6月11日 2024年10月20日

アートのまちとして盛り上がりを見せる、北加賀屋。

まちあるきにぴったりなマップも出ていて、日頃からまちあるきをしている方を見かけます。
面白いお店も多いので、い〜っぱい紹介したいな！では、よろしくお願いします〜！！

北加賀屋ってどんなまち？

かつて造船所で栄えたまちがアートのまちとして生まれ変わったカオスな町、加賀屋。

頻繁に開催されるアートイベントや至る所に描かれているウォールアート。
アート以外にも地域の店舗が集まったマルシェやワークショップなどあらゆる場所で日々たくさんの催しが行われている。

昔からある個人店も多く下町情緒も万歳。喫茶店がとにかく多い。安くてうまい居酒屋もわんさか。
古いも新しいも全部がカオスに入り乱れる、大阪らしいまち。

大阪メトロ四つ橋線沿いなので梅田やなんばまでも一本で行けちゃう利便性も◎
大通り沿いにはユニクロやニトリ、ファミリー向けチェーン店も色々あり家族で住んでる方も多め。
スーパーもたくさんあり住みやすい。刺激のある面白さと、日常的な生活の充実度のバランスが良い。

あと、古い長屋が多く、もりもりに植物を育てている人が多いのも好きなポイント。
おばあちゃんが通りがかりにお花の説明してくれたり…
優しくて人間味溢れるあたたかい人が多い。北加賀屋は、人がいい。

ゆう

わたしが一番好きな町。初めて歩いたときに一目惚れして、そこからず〜っと一番好き。好きすぎて北加賀屋から出られない…うん、愛だらけの記事になりそう。すきなんだーーーー

アクセス

主要駅	主要時間	料金	乗換回数
なんば駅	約10分	¥240	0回
天王寺駅	約15分	¥230	1回
西梅田駅	約20分	¥290	0回
新大阪駅	約30分	¥340	1回

JR平野駅のGoogleマップ：https://www.google.com/maps/place/%E5%B9%B3%E9%87%8E%E9%A7%85/@34.6308333,135.5516791,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x9b4e40af75c4288a?sa=X&ved=1t:2428&ictx=111

交通アクセスはバッチリ。
電車に乗って都会の方に仕事へ行く方にとっても楽ちんなのでは？

あ、ちなみに、四つ橋線はそんなに混まないので座れる確率大。以外と嬉しい。

ゆう

大国町で降りたら、同じホームで乗り換えできる…！これ乗れば御堂筋網羅できる。これけっこう便利なんよな〜〜

歴史

水の都･大阪の、南西部を流れる木津川。その河口付近にひろがる町、北加賀屋。

一帯は大正時代から造船業で栄え、高度成長期には約2万人が働いていたといわれる。
河岸に造船所群、周辺に下請け工場や倉庫がつくられ、そこで働く人々のための住宅や商店が派生して町が形成された歴史を持つ。

しかしその後の産業構造の変化に伴って、造船所は次々に町の外に出て行ってしまった。
名村造船所も拠点を佐賀県に移し、土地と造船所ごと千島土地は引き取るが、用途の限られた工業専用地域で土地の転用は進まず。
社長がアートプロデューサーと出会ったのをきっかけに、名村造船所跡地で何ができるかクリエイターや文化人と話し合うイベントを開催、翌2005年には造船所時代の建物を一部改装して「クリエイティブセンター大阪（略称、CCO）」を開設。

その後5年間の活動を通じて、アート関係者とのネットワークが広がっていたこと・千島土地は土地だけ所有しており建物はかつての借地人が建てたため安く空き家を貸すことができることもあり、2009年「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ（KCV）構想」を打ち出す。
町なかに増え始めた空き家や空き地にアーティストやクリエーターを呼び込み、「芸術・文化が集積する創造拠点」に再生しようというもの。

KCV構想提唱から約10年が経ち、今や北加賀屋一帯のアート拠点は約40軒を数えるまでになった。その中にはギャラリーもあればカフェもあり、通常は一般公開していない工房やアトリエもある。おのおの、散発的に演劇や展覧会、ワークショップなどのイベントも開催している。

千島土地…江戸時代から続く大阪の豪商によって明治45年（1912年）に創業。北加賀屋のおよそ半分に相当する23万m2の土地を所有。

参考：https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00600/

ゆう

ほんとに、土地や建物のほとんどが千島さんのもの。実際に生活をしていても、千島さんの存在は大きい。歴史も長くて、すごいねぇ。。ひとつの会社の歴史が、まちの歴史でもあるというか。

実際に歩いてみたよ！まちの風景みてみて〜

駅前の千島ビルは千島土地を含むたくさんの事務所が入居しています。すき家、ジム、病院、クリニック、歯医者なども◎

古いおうちが多い！

おすすめのお店紹介

喫茶らんぷ

昔はご両親がやっていたそうで、今のママは二代目。「母がお花を飾っていたから」といつも綺麗なお花が店内に生けられている。「これも母のもので」とお母さんの服をよく着ていて、どれも本当にお洒落。テニスや英会話に励むアクティブなママだけれど、気遣いが上手で、静かに本を読んで過ごす日もあればたくさんおしゃべりすることもできる、いつ行っても心地いい純喫茶。

coffee salon チロル

家族でやられている本当にあたたかな純喫茶。接客がよすぎる。優しくて泣いてしまいそうになる程居心地が良い。「明日は休みやでー」「薬飲んだ？」と地域の人とともに歩んでいるような、ビジネス感のない場所。ヨーロッパのチロル地方をイメージしてつくられた内装は重厚感があり落ち着く。美しい。

喫茶蘭

駅の隣でご夫婦でやられている古い喫茶店。喫煙OK。ラジオが流れていて、珈琲は300円台、ランチは500円。安くて早い。夫婦喧嘩が多く最初は嫌な気持ちだったけどどんどん愛おしさすら覚えるようになった。お母ちゃんはいつもニコニコ可愛い。耳が遠いので注文は大きな声で、メニュー表を指差すと親切です。

珈琲スワン

「私この仕事しかしたことないの」と言うもうすぐ80歳になるママが言う。明るくて優しい、お洒落でまったく歳を感じさせない。ご夫婦でやられている。「私喫茶店大好きなの。死ぬまで続ける」と堂々言いはるママの姿勢が、大好き。

ここのたまごサンドが一番好き。
バナナやゆで卵、サラダまでついて500円。

ふたば茶屋

閉店した喫茶店を改装してつくられたカフェ。ニコニコのマスターとお手伝いの女性が出迎えてくれる。明るく、清潔で開放感があり、元気がもらえる。大きなテーブルがあり、6人以上で行っても座れるので大人数の時にもおすすめ。

ie coffee

リノベ古民家taitaiHOUSEの二階で昼営業・夜営業をやられている小さな自家焙煎珈琲屋。靴を脱いで昔ながらの急な階段を上る。ちゃぶ台3席＋カウンター5席くらいの屋号の通りほんとうに「家みたい」に過ごせる。
仲良しの夫婦でやられていて、平日昼は奥さん、夜は旦那さん、土曜日やイベント出店は夫婦で営業。

昔はふたりで海外を旅していたとか、もう二人の話はどこまでも面白いし、人として魅力的です。

珈琲に詳しくない私に説明してくれながら一杯ずつ丁寧に淹れてくれる。ふわりと香りがたちこめる瞬間が好き。お湯を注ぐとふっくら盛り上がるところが好き。この場所に、珈琲の焙煎に、誠実に向き合っていることがわかる。

カフェ·ドゥ·アンサンブル

トーストのアレンジメニューがとっても多いカフェ。夏野菜カレーサンドやおろしトーストなど34種類以上ものメニューと豊富なドリンクが魅力。店内は小さい。テイクアウトOK。

満腹になること間違いなし。

喫茶エルベ

加賀屋商店街からすぐのエルベ。コロッケ屋さんの隣。かわいいママがおひとりでやられている。年中無休で、外の話を聞かせてもらえるのが楽しいよう。ママと喋りに来ている人が多いのだろう、カウンターにみ〜んな座ってる。

くれい

珈琲専門店佛蘭西

私が喫茶店が好きになったきっかけのお店。明るくポジティブで可愛いママがひとりでやられていて、元気がもらえる。みんな、ママと喋りにきてる。ゴミ捨てにくる時間にアラームをかけてあげたり、万博のチケットの確認をしたり。お店の前で八百屋さんが出店してるときなどふらっと外に出ていっちゃう。心配になる程おっちょこちょいで、人がいい。